ファッションの豆知識。調和の重要性
ファッションを始めたばかりの初心者にとってわかりにくいポイントの1つに、バランスの取り方があります。ある人は好きな服を好きなように着れば良いと言い、またある人は極端な服装は格好悪いと言う。コーディネートに関わる数々のアドバイスを比較すると、色々な人が別々の事を言っていて、それぞれの意見がぶつかり合っています。これがファッション初心者の迷いや悩みを生み出す要因の1つですが、迷った時は、まず基本や基礎に立ち返って考え直してみましょう。
ファッションは好きな服を好きなように着る。これは確かに理想的な楽しみ方ではありますが、実際に好きな服を着て姿見の前に立った時、満足できるとは限りません。好きな服を着て格好良く見えるからこそ、ファッションは楽しいものです。このように、「好きなように着る」という言葉には「格好良く着る」という要素も含まれます。
では、好きな服を格好良く着るにはどうすれば良いか。それは、ファッションの基本・基礎である「調和」を意識する事です。例えば、ずっと欲しかったジャケットを購入したとしましょう。そのジャケットがカジュアルな雰囲気なら、ボトムスやインナーにフォーマルな印象の強いアイテムを合わせる。
こうすると、全体の調和が取れて格好良く見えやすくなります。好きなものを好きなように、つまり、着たいアイテムを格好良く着こなす事です。ここでポイントになるのが、全身をカジュアルアイテムで固めたり、フォーマルアイテムで決めたりする必要はないという事です。初心者はカジュアルが多過ぎますし、コーディネートに慣れるに従ってフォーマルアイテムが多過ぎる傾向があります。
このように、「極端」の例は意外と身近な所にあるものです。極端という言葉からは、派手な色使いや奇抜な形状の服を想像するかもしれませんが、冷静に基本・基礎を思い返してみれば、つい見落としがちな部分にも気が付きやすくなります。